女子野球

世界の野球普及に全力投球①~小西美加さん~

世界の野球普及に全力投球①~小西美加さん~

2025.01.12

元女子野球日本代表選手・元女子プロ野球選手の小西美加さんによる野球普及活動『こにたんプロジェクト第3弾』をご紹介します! 国内ではティーボールの普及等にも取り組む一方で、なぜ海外への活動も積極的に行うのか? そして、単発のプロジェクトではなく継続して海外を飛び回るそのエネルギーはどこから来るのか? プロジェクトの様子だけではなく、最後に小西さんからのメッセージもご紹介します。 2025年1月12日更新 プロジェクトの目的は? 『野球用具ひとつで世界中を笑顔に』 世界の野球人口を増やすためにも、日系社会のある地区で子どもや保護者にも野球の魅力を再認識してもらいたい。 野球を始めてたり続けたりするきっかけをつくり、非行や犯罪に関わる子どもを減らしたい。 上記は一部ですが、このプロジェクトを通して小西さんやプロジェクトメンバーの想いは間違いなく世界に届いています。   野球道具を手渡しで届ける そして、第1回のプロジェクトから日本で使わなくなった野球道具や子ども向けのグラブなどを寄贈しています。 海外へ「送る」ではなく『手渡し』で届け、さらに現地で一緒に野球をプレーする。これが小西さんの活動の最大の特徴です。 けして簡単なことではなく、時間やお金や労力がかかるプロジェクトです。 だからこそ、現地の人々や子ども達にとって「野球道具をもらったこと」だけでなく『野球道具をもらって一緒に野球をしたこと』が、かけがえのない大切な思い出となるのではないでしょうか。   野球が好きになり続けている子も このプロジェクトを通じて初めてグラブを手にした子や野球を始めるきっかけになった子たちが、小西さん達の帰国後も野球を続けているそうです。 小さな1歩かもしれませんが、野球道具を通して世界の子ども達の笑顔が増えていることは間違いありません! 先述した「道具を送るだけではない」からこそ、実際に子ども達が野球を好きになり、継続的な普及活動に繋がっているのです。   小西さんからのメッセージ 元女子プロ野球選手の小西美加です。私は野球がやりたくてもできない時期が長すぎて、諦めかけた26歳でプロが設立され、たくさんの夢を叶えてもらいました。おかげで今、たくさんの女の子が思いっきりプレーされてる姿が、何よりも嬉しいのです。私なりの野球界への恩返しとして、世界の野球普及活動「こにたんプロジェクト」を立ち上げ、2020年から活動しております。 FIELD FORCEさんには、こにたんプロジェクト第1弾からずっと応援いただいており、昨年10月にはミクロネシアへ、この1月にはブラジル・パラグアイへ、たくさんの子供用グラブを寄贈させていただき、海外でも初めてのグラブはFIELD...

女子野球の未来を創る次の世代へ①

女子野球の未来を創る次の世代へ①

2024.12.26

侍ジャパン女子代表のエース、そして埼玉西武ライオンズレディース所属でもある里綾実選手が主催する『未来を創る!女子野球イベント』も2024年で3回目となりました。 現在、日本しいては世界の女子野球界においてトップレベルである里選手、そして国内屈指の強豪である埼玉西武ライオンズレディース/ZENKO BEAMSの選手たちが次世代へ伝えるコトとは…? 2025年12月26日更新  目次 現役選手と交流ができるイベント ディスカッションから得られるもの Q&A 緊張は集中力で超えられる 女子野球の未来を創る次の世代へ②   現役選手と交流ができるイベント 第1部:現役選手による野球教室第2部:現役選手と一体型トークショー&ディスカッション第3部:スペシャルマッチ 埼玉西武ライオンズレディースvsZENKO BEAMS小学生から高校生までを対象とした本イベントの最大の特徴は、≪元≫野球選手ではなく、トップレベルの≪現役≫女子野球選手たちと非常に近い距離で交流ができるところにあります。   ディスカッションから得られるもの 参加した小学生・中学生・高校生が数名ずつのグループに分かれて、「悩みや課題について」「今後の女子野球について」質問や返答を出し合います。 発言の得意な子や苦手な子、まとめることが上手な子など、わずかな時間でも「好きで続けている野球/女子野球について改めて考えて話し合う」という貴重な経験になります。   緊張は集中力で超えられる 【トップ選手へ聞きたい悩みは?】という時間の中で、特に選手たちに響いたのではないかと思う回答がありました。Q:緊張しない方法はありますか?また、緊張した時はどうしたら良いですか?~侍ジャパン女子代表/ZENKOBEAMS中島監督~A:緊張を超える集中力が大事です。 「緊張は悪いことではないと思っています。緊張するということは、それだけ真剣に向き合っているということ。緊張は集中力で超えられると思っているので、緊張することが悪いことではなく、それを超える集中をすることが大切です。」次世代の選手へのポジティブな導き方、そして大人でもハッとさせられる言葉です。   女子野球の未来を創る次の世代へ② ディスカッションを通して小学生~高校生へさまざまなアドバイスが続き、後半は逆に参加選手へ「女子野球の未来について」問いかけ、考えてもらう時間となりました。 そして記事の最後には、世界NO.1と言える里選手からのメッセージも掲載しています。...

女子軟式野球の魅力を語る by大学JAPAN主将

女子軟式野球の魅力を語る by大学JAPAN主将

2024.12.26

2024年11月16日、国内で初めて『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』の試合が行われました。本記事では大学JAPANチームのキャプテンへ【女子軟式野球の魅力とは?】【なぜ女子軟式野球に打ち込むのか?】とインタビューしました。~女子硬式野球が盛り上がる今、なぜ女子軟式野球なのか~~大学女子軟式野球部が減少傾向にある今、仲間と続ける魅力は~ 2024年12月26日更新 女子野球の現状(2024年末時点) 侍ジャパン女子代表・女子高校野球の甲子園開催・毎年増加し60校を超えた高校女子野球部など、女子野球を取り巻く環境は数年前とは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せています。 しかし、それはあくまで女子硬式野球のムーブメントです。 その陰ではなかなかスポットライトが当たらずとも、青春をかけて野球に打ち込む『女子軟式野球』の選手たちがいます。軟式野球の選手にも目標や夢となる場を…そんな主催者の想いで実現した『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』へ現地取材に行き、当事者たちのリアルな声を聞きました。 大学JAPAN キャプテンインタビュー   岩崎 夏希 選手 (早稲田大学女子軟式野球部4年) Q. 女子軟式野球の魅力・現在活動する大学女子軟式野球の魅力は?A. さまざまなバックグラウンドを持つ仲間との化学反応が起きる事所属する大学の部活を例に挙げても、学生生活で重きを置いている部分はさまざまです。野球に打ち込みたい、留学をしたい、将来に向けて資格を取りたい等々。それぞれに、やりたいことや取り組みたいことを持ちつつ、野球をやっています。この多様性のあるバックグラウンドを持った仲間が集まり、一緒に真剣に野球をしています。そしてそこに化学反応が起きることが、女子軟式野球の最大の魅力です!試合前のインタビューにも快く応じていただきありがとうございました。 2024年度 女子軟式野球 大学JAPAN  高校JAPANキャプテンインタビューはこちら...

女子野球の未来を創る次の世代へ②

女子野球の未来を創る次の世代へ②

2024.12.26

侍ジャパン女子代表のエース、そして埼玉西武ライオンズレディース所属でもある里綾実選手が主催する『未来を創る!女子野球イベント』も2024年で3回目となりました。 現在、日本しいては世界の女子野球界においてトップレベルである里選手、そして国内屈指の強豪である埼玉西武ライオンズレディース/ZENKO BEAMSの選手たちが次世代へ伝えるコトとは…? 女子野球の未来を創る次の世代へ①はこちら 2024年12月26日更新 目次  各年代の盛り上がりが必要不可欠 では、どうしたら・・・? 里選手からのメッセージ 編集後記   各年代の盛り上がりが必要不可欠 ディスカッション後半は、監督・トップ選手からの質問に対して、未来を創っていく参加選手たちが回答を考える時間もありました。 Q:女子野球の未来はどうあってほしいか?5年後、10年後の女子野球はどうなっているか? A:公立高校にも女子野球部ができてほしい。小学校や中学校にも女子野球部ができてほしい。甲子園での開催やテレビ放映をしてほしい。   特に甲子園開催やテレビ放映などには、まずは全国各地で予選が行われ、全国大会と呼ばれる大会のレベルが上がることが必須ではないかという印象も受けます。 日本中の高校女子野球部が登録すれば参加できるという現在の全国大会が、地区予選や地域予選が行われるようになった先には、選手たちの願いも叶う日がくるかもしれません。 そして、公立高校や中学にも女子野球部ができてほしいという回答には、現世代の大人たちが取り組むべき課題が見えてきます。 やはり現在はほとんどが私立高校、さらには寮生活などの条件下で続けるという選択肢になってしまいますので、続けたくても続けられないという子たちが取り残されています。 公立高校の男子野球部で続けているという子や、選手はあきらめてマネージャーをしているという子も、全国各地には多く存在します。   男女問わず運動部が減少している昨今ですが、高校の女子野球(主に私立)だけが盛り上がり取り上げられていては、いづれこの女子野球のムーブメントにも終わりが見えてくるでしょう。   では、どうしたら・・・? 女子野球界でプレーをしてきた多くの選手たちが引退し、セカンドキャリアや引退後の関わり方の幅が広がっている時期でもあります。...

女子軟式野球の魅力を語る by高校JAPAN主将

女子軟式野球の魅力を語る by高校JAPAN主将

2024.12.26

2024年11月16日、国内で初めて『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』の試合が行われました。今回は高校JAPANチームのキャプテンへ【女子軟式野球の魅力とは?】【なぜ女子軟式野球に打ち込むのか?】とインタビューしました。~女子硬式野球が盛り上がる今、なぜ女子軟式野球なのか~~硬式よりもマイナーな女子軟式野球部で活動するリアルな声とは~ 2024年12月26日更新 女子野球の現状(2024年末時点) 侍ジャパン女子代表・女子高校野球の甲子園開催・毎年増加し60校を超えた高校女子野球部など、女子野球を取り巻く環境は数年前とは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せています。 しかし、それはあくまで女子硬式野球のムーブメントです。 その陰ではなかなかスポットライトが当たらずとも、青春をかけて野球に打ち込む『女子軟式野球』の選手たちがいます。 軟式野球の選手にも目標や夢となる場を…そんな主催者の想いで実現した『女子軟式野球 高校JAPAN vs 大学JAPAN』へ現地取材に行き、当事者たちのリアルな声を聞きました。   高校JAPAN キャプテンインタビュー   古川 優奈 選手 (中京大学附属中京高校女子軟式野球部3年) Q. 女子軟式野球の魅力・女子軟式野球部の魅力は? A. ホームランを打ちたいという想いと、ホームランが打てるという目標を持てる事現在女子の軟式野球では、複合バットと呼ばれる高反発バットの使用が認められています。野球選手にとって魅力である「ホームランを打つ」という目標を持てる事、そして全選手に打てる可能性があり、部活内でも1~9番までがホームランを打てる練習をしています。硬式野球ではよほどの長距離打者ではない限り、ホームランを打つという事は難しいです。みんなが打球を飛ばせる、長打が打てる、ホームランが打てるという夢があることが魅力です! 試合前のインタビューにも快く応じていただきありがとうございました。...

女子野球選手のセカンドキャリア~野球メーカーに勤める~

女子野球選手のセカンドキャリア~野球メーカ...

2024.12.26

女子野球選手の引退後はどんな人生が待っているのか。 指導者・仕事・結婚・子育て・現役復帰など…さまざまな元女子野球選手のセカンドキャリアに迫ります。 現役選手として野球に打ち込む女子選手や保護者の方々へ、なにか少しでも選択肢のヒントになれば幸いです。 セカンドキャリア紹介 第一弾 野球用品メーカーで働くという形で野球/女子野球に関わり続ける選択をした、著者:フィールドフォース 小林のセカンドキャリアをご紹介します。 2024年12月26日更新  目次 プロフィール 野球に関わる仕事をするということ 野球用品メーカーでの仕事 子ども達に伝えたいこと   プロフィール 小林 夏希 株式会社フィールドフォース 企画開発課所属 主な業務内容:野球用品開発、商品の仕入れ管理、オーダー商品の発注管理、女子野球関連の大会協賛やイベント実施や情報発信 等 球歴:花咲徳栄女子野球部・南九州短期大学女子野球部・ハマンジ(クラブチーム)・2004~2006年女子野球日本代表選手として世界大会&W杯出場   野球に関わる仕事をするということ 埼玉県にて続けていた現役選手を引退し、地元:東京に戻るタイミングで転職先を探していました。 中学生の頃から『将来はグラブ職人になりたい!』と漠然と思っていたので、転職先の検索も「スポーツ 野球 グローブ」などと検索をしてところ、ちょうど求人募集をしていた(正確にはすでに採用が決まり募集終了予定だったw)フィールドフォースとご縁があり入社となりました。 グラブ職人ではないですがグラブに関わる仕事も...