近年野球界では爆発的に目にする機会が増加したワード『縦振り』!
さらには『バーティカルスイング』という一昔前は聞いたことのなかったような単語も飛び交うようになってきました。
ホームランを打つための技術だと思われがちですが、実は飛ばすためだけではなく「バットをミートポイントへ素早く入れて、ミート率(コンタクト率)を上げるために効果的な技術」でもあるのです。
今回は、そんな縦振りを段階的に習得するためにオススメのバッティング練習用品をご紹介します。
2024年9月5日更新
目次 |
縦振りのメリット |
段階的に練習ができるギア |
形作り初級:トップハンドグリップ |
形作り中級~上級:十字バット |
ティー打撃:ショートティーバット |
バレルゾーン打撃:ビッグネット+バックスピンティー |
まとめ |
縦振りのメリット
冒頭でも記載したように、「ホームランを打つために縦振りをする」「打球を飛ばすために(飛距離を伸ばすために)は縦振りが必要」という認識をされがちです。
もちろん、結果的にボールを効果的に捉え飛ばすことにも繋がりますが、高アベレージ(高打率)を残すためにも必要な要素の一つです。
投手の投げてくるボールに対して、バットを上から出しても "点と点" でしかミートするポイントがありません。
いわゆる"縦振り"は、バットを早い段階でボールの軌道=ラインに入れて振りぬくので、ミートゾーンを長く確保することができます。
簡単に表した画像ですが、黄色いラインがボールの軌道と仮定すると、赤いラインと青いラインではどちらがボールを捉えられる確率が高いか…一目瞭然だと思います。
大きな変化をする変化球ではなく、小さな変化でボールを動かす投球が主流となった昨今では、中学生から一般・社会人という高いレベルまでに適した打法とも考えられます。
段階的に練習ができるギア
そんな縦振り/バーティカルスイングを習得するために、どのような練習をしたら良いのか?身体の動きはどのように確認したらよいのか?悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで習得に向けて段階を分けて練習ができるバッティング用品をご紹介します。
①まずは形作りが重要
初級:押し手と引き手(トップハンドとボトムハンド)の使い方
中級:縦振りのバットの入れ方
上級:スイングからフォロースルーの振り抜き方
②ティー打撃で習得
短く太いバットで身体の使い方を覚える
飛距離を求めてバレルゾーンに打ち込む
形作り初級:トップハンドグリップ
まずは押し手(トップハンド)と引き手(ボトムハンド)の使い方を練習しましょう。
自分自身のバットに取付けられる"トップハンドグリップ"があれば、手首を返したりこねたりせずに、それぞれの手でボール軌道のライン上をスイングする感覚を掴めます。
形作り中級~上級:十字バット
手の使い方の感覚を掴んだらいよいよスイング全体の形作りです。
中級段階としては、構えからバットをラインへ入れてくるところまでの反復練習が重要です。
そしてそこからスイングしていき、ミート→フォロースルーへバットを抜いていきます。
その部分ごとの練習ができるのが"十字バット"です。
これも自身のバットへの取り付けが可能で、前腕へ棒を沿わせることでスイングの形、握りから腕の使い方の角度まで効率的に習得する近道になります。
税込5,940円
ティー打撃:ショートティーバット
形ができてきたら実際にボールの捉え方、飛ばし方を練習する段階になります。
極端に短い"ショートティーバット"を使うことで、身体とバットが離れず、体幹と一体化する感覚でティーバッティングが行えます。
また、グリップが太いことにより力でスイングをごまかせないので、善し悪しがわかりやすく、質の高い練習になります。
税込4,400円
バレルゾーン打撃:ビッグネット+バックスピンティー
そして飛距離を出しホームランを打つための基準として、バレルゾーンと呼ばれる理論があります。
打球速度158km ⇒ 角度25~31°
打球速度161km ⇒ 角度24~33°
打球速度187km ⇒ 角度 8~50°
バレルゾーンはあくまでも打球速度が速いことが大前提です。
したがって、学童野球選手やホームランバッターではないタイプの選手は、上記はあくまで基準や目標値として、頭の片隅に置いておく程度で良いかもしれません。
それでも、長打を打つためにはライナー以上の打球角度が必要です。
高さが3mある"ビッグネット"を使用することで、日頃の小さいティーネットではできない、長打・ホームランを目指すティーバッティングが可能です。
\さらに/
ティースタンドにも一工夫を加えてみましょう!
置きティーと呼ばれる一般的なティースタンドでは、縦振りスイングでボールを捉えようとしたときに、どうしてもボール受け部分にバットが当たってしまいます。
"バックスピンティー"にさらに"角度調整用関節"があれば、ストレスなく打球を飛ばすためのティーバッティングをすることができます。
本体税込9,900円+関節税込1,650円
まとめ
世の中にはさまざまな打撃理論がありますし、選手それぞれの身体の大きさや筋量によってもベストなスイングは異なります。
そのため全選手にとって、縦振り・バーティカルスイングが絶対に正しい!ということではなく、レベルアップを目指す中での一つの手法として取り入れてみることをオススメします。
机上の論文として肯定したり否定したりするのではなく、まずやってみよう。という気持ちも必要かもしれませんね。
「うまくなりたい」「もっと打ちたい」という想いを持った選手にとっては、きっとヒントの一つとなることでしょう。