野球用品の中でも特に「どれを選んでいいかわからない」とお悩みの方も多いバッティングマシン(ピッチングマシン)について、徹底比較しご紹介します。
使用環境・用途・目的に応じて、最適なバッティングマシンを選びましょう。
2023年12月15日更新
バッティングマシンの種類
一概に「バッティングマシン」もしくは「ピッチングマシン」といっても、種類や規模、価格も様々です。
価格も安いものは5千円前後~、高いものは100万円越えのものまで存在します。
またその材質や構造もさまざまで、ハンドと呼ばれるアームで発射するもの、ウィール式と呼ばれるローラーの回転で発射するもの、バネなどを使い下から上へポンと発射するものなどがあります。
全てバッティング技術を向上させるための打撃練習用品ではありますが、用途や目的に合わせて購入しないと宝の持ち腐れとなってしまいます。
バッティングマシンの選び方
どのバッティングマシンを選んだらいいのか?その判断基準をいくつかご紹介します。
大きく分けても、チームや部活で使用するようなグラウンド練習に適したもの、自宅内やお庭・ガレージなどの個人の自宅練習に適したものに分類されます。
≪グラウンド練習に適したもの≫
いわゆるアーム式/ウィール式ピッチングマシンと呼ばれる大掛かりなものです。
バッティングピッチャーの代わりに、打ち込みや打撃練習の効率化が実現します。
※このタイプのピッチングマシンについて詳しく知りたい方は
≪個人の自宅練習に適したもの≫
自宅の環境は様々ですが、室内で使用しても安全なボールを使えるものから、ティーネットに打ち込む環境があるご家庭向けのものまで、種類も豊富です。
環境で選ぶ
まずは使用環境で比較し、適したものを探すことが重要です。
大きく分けると、屋外なのか屋内なのか、ボールを打ち込めるネット等があるのか、という点ですが、実際にはそれだけではありません。
屋外でも、地面が土のグラウンドと、自宅前や駐車場などのコンクリートでは、使用したいマシンの安定性などが変わってきます。
また、屋内での練習を検討している場合も、発射されたボールなどが直線的なピッチ軌道で飛んでくるマシンは、スイングスペースを考えると約10mほどの環境が必要になります。
自宅内、お部屋の中を想定している場合は、やはり省スペースで使用できるトス軌道のマシンが適しています。
使用ボールで選ぶ
次にやはり無視できないのが "安全面" になります。
硬式ボール/軟式ボール/ソフトボールなど、実際のボールを使用する際は、十分に安全が確保されている必要があります。
自宅のガレージやお庭でも、しっかりとした集球ネット(ティーネット)が必要です。
しかし、なかなかそのような環境を整えることが難しいという方でも、安全に使用できるマシンも種類豊富です。
使用するボールも 穴あきボール スポンジボール 小さく柔らかいボール シャトル など、自宅内でカーテンに打ち込むことのできるものもあります。
練習目的で選ぶ
そして実際に使用する選手にとって重要なことが "練習目的" です。
始めたばかりで打つきっかけを作りたい場合
→ 難易度の低いトス軌道の安全なマシンが効果的
ミート力を上げたい場合
→ 通常のボールよりも小さいボールやシャトルを打つマシンが効果的
長打力を身に付けたい場合
→ 実際に使用するボールが打てるマシンが効果的
このように、『こうなりたい』から『この練習をする』だから『このマシンを使う』と、しっかりと練習目的を明確にすると選びやすくなります。
自宅練習で活躍するマシン6選
マシンの選び方を記載しましたが、その中でも特に種類の豊富な【屋内・室内・自宅内向けのバッティングマシン】をご紹介します。
是非、マシンの特徴だけでなく、環境・ボール・目的に合ったマシン選びの参考にしてください。
軟式・硬式兼用トスマシン|FTM-240
最大の特徴は、一人で硬式/軟式ボールでティーバッティングができるとこです。
ボールを打ち込むネットが必須になりますが、実際に使用するボールが自動発射で打てるので、環境が整っているお庭やガレージがある方へオススメです。
トスマシン・フロントトス|FTM-253
安全な穴あきボールが山なりのトス軌道で自動発射されるトスマシンです。
硬式/軟式ボールを打つ環境がなくても、穴あきボールなら…という方であれば、スターターから上級者まで使用できます。
ミートポイントボール・トスマシン|FTM-401
直径約4cmの小さいスポンジボール専用のトスマシンです。
より安全なのでお部屋でカーテンに向かって打つことも可能で、さらに小さいボールを打つことでミート力もアップします。
インドア・バッティングマシン|FPM-103
上記と同じく直径約4cmのボール専用ですが、こちらは直線的なピッチ軌道で発射されます。
使用するには距離が必要ですが、よりレベルの高い練習・実戦的な練習を求める方にオススメです。
スピードシャトルマシン|FSSM-220
発売以来大ヒット継続中のバッティング用スピードシャトルを発射できるマシンで、すでに持っているという方も多いのではないでしょうか?
シャトルは屋内・室内で使用しても安全で、かつボールと異なりシャトルは打った後も転がることがないので、お庭や自宅前などでの使用にも適しています。
変化球対応・バッティングマシン|FPM-153PU
なんとバッティングマシンで変化球を自動発射できるので、一人で変化球を打つ練習が可能です。
左右についているウィール(ローラー)の回転数と角度を設定変更でき、変化球対応が課題となる中学生以上の野球選手にオススメです。
チーム・部活で活躍するマシン4選
次に、主にチームや部活動で使用することが想定されるグラウンド向けのピッチングマシンを4種ご紹介します。
規模感や価格もさまざまですので、ご予算に応じて参考にしてみてください。
アーム式ピッチングマシン
バッティングピッチャーの代わりとなってくれる実戦型ピッチングマシンです。
約150球~200球を一定間隔で自動発射できるので、数をこなす打ち込み練習にも活躍します。
フロントティー専用マシン|FFRT-500M
ピッチャーが投げるような直線軌道ではなく、トス軌道のチーム向けマシンもあります。
専用の保護ネットが必要にはなりますが、バッターの真正面に設置して "正面ティー" が一人でもできる優れものです。
手動式ピッチングマシン|FKAM-500
グラウンドでバッティングピッチャーの代わりに発射できるマシンを探しているけど予算が…という方には手動式ピッチングマシンがオススメです。
発射する人が必要ではありますが、長時間・大人数のバッティング練習でも、人的負担なく効率の良いバッティング練習ができます。
小型手動式ピッチングマシンMINI|FKAM-300MINI
そして手動式ピッチングマシンの中でも、低学年向けなのが簡易的なタイプです。
ストライクゾーンに投げるのが意外と難しい穴あきボールやシャトルを発射できるMINIタイプで、子どもの低い目線から発射できることもメリットです。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
バッティングマシン・ピッチングマシンってこんなにたくさんの種類があるんだ!と驚いた方も多いと思います。
野球の練習の中でもおそらく多くの選手が1番時間をかける "バッティング練習" のお供に、チーム向けから個人向けまでご紹介しました。
是非マシン選びの参考にしてみてください。