一人で出来る代表的なバッティング練習は 「素振り」です。ところが素振りというのはえてして単調な作業になりがちです。途中で飽きてしまい、ただバットを振りまわしているだけの練習になってしまいます。
「スウィングパートナー」を使えば、実戦感覚で、効果的な「素振り」が行えます。

インパクト・ミートポイント 意識を持った素振り練習ができる!
バッティング練習の基本として“素振り”があります。ただ、素振りというのは、単調な作業になってしまいがちで、子どもにとっては飽きやすい練習なんですね。100回振ってこいといわれても、惰性で振るだけで1回カウントして、何も考えずに100回振っただけで終わってしまう。
でも野球のスウィングでいちばん大事なのは、強弱だと思っているんです。例えば構えがガチガチに固くて、ボールを打つ瞬間に弱い力で振ったところで飛ばないんですよね。逆にリラックスした構えから、打つ瞬間にガッと力を入れて返す。これが理想的なスウィングなんですね。このスウィングパートナーは、素振りの延長で強弱を意識したトレーニングができることを目指して開発しました。単なる素振りではなく、ダミーボールを打つのでちゃんと打感もあります。商品名のごとく、スウィングのパートナーとして活用してもらいたいんです。
商品の構造としては、台座となるホームベース部分と支柱部分に分かれています。ホームベースに支柱が取り付けられていて、ホームベース上で360度ぐるぐる回転して、自由にコースを設定できます。もちろん、ダミーボールの高低も調整できるので、インハイ、アウトローという風にコースを意識して素振り練習ができるようになっています。市販されている従来型のティースタンドというのはホームベースの形はしていますが、ホームベースの真ん中に支柱が立っているだけです。支柱の位置を動かせないので、コース設定はできません。

「スウィングパートナー」の場合は、より実戦を想定した練習ができます。例えばインコースのボールを打つ場合、自分の体よりも前のポイントで叩くというのが基本です。なので、支柱をベースの斜め前にして、実際にインコースを打つイメージで練習ができます。自分の苦手なポイントに設定して、実際に試合で使うバットで強く叩く。ただ「素振りをしろ」というよりも、強弱を意識して目的を持った練習ができます。
面で打つことを意識させるダミーボール
的となるダミーボールの部分は、柔軟性に富んだシリコンラバーという素材を使っています。ですので、繰り返し打っても大丈夫です。そしてダミーボールの形状はあえて平面にしてあります。我々のメッセージとしては、ボールを面で打つイメージを持ってほしいのです。
例えばインコースのボールというのは、できるだけ球体の一番内側を打ちなさいということがよくいわれます。インサイドアウトという打ち方になるんですけど、ボールの内側を強く叩いて、面で打って飛ばすイメージです。逆に球体の外側をバットで外から打つと引っ掛けているようなイメージになるんですよね。ボールが強く飛ばないわけです。そういうメッセージを込めて、平面にしたんです。
正しくミートすれば台座は動かない
スウィングパートナーは現在、我が社の主力商品のひとつで売上も好調です。ただ、最初にインターネットで販売し始めた頃は「ダミーボールを打った時に台座が動く」という苦情をいただいていたんです。これは我々が商品特性をきちんとお伝えできていなかった部分なのですが、ミスショットをすると台座が動くけれども、正しく振り抜けば台座が動かない、という風に設計してあるんです。
野球というのはボールの下を打つと良くないんですね。ボールの真ん中から上を打つという意識付けが基本です。スウィングパートナーはダミーボールの下を打ってしまうと、台座が動いてしまいます。台座のホームベースと支柱が連携されていますから、下を打つと振動が加わって動いちゃうんですね。逆にしっかりとダミーボールをミートできると、バットが抜けるので台座はいっさい動きません。これも単調になりがちな素振り練習でも、毎回しっかりと正しいポイントを目がけて振り抜くように、と考えて設計したのです。